カニンヘン、エマの避妊手術について

避妊や去勢の手術についてはいろいろな意見があると思うのですがわが家では避妊をする選択をしています。先住犬リリーも新米のエマもカニンヘンなのですが、リリーは子犬の頃からどちらかというと、きゃしゃな体格。逆にエマは子犬の頃ムッチリとしていていました。月齢2ヶ月の2匹の体重差はなんと2倍!リリーが800gでエマは1500gでした。わんちゃんの避妊手術は初めてのヒートが来る前、月齢6ヶ月ごろに獣医さんに診て頂いて問題なければ手術を受けることになります。先住犬リリーは体が小さかったので一度ヒートが終わってから、2度目のヒートが来る前に手術しましょうということになり、実際に受けたのは月齢13ヶ月頃、体重は2kg後半あたりだったと思います。一方エマは月齢6ヶ月の時点ですでに2.7kgだったので、もう手術が受けられるとのこと。ワンちゃんのヒートは通常6〜10ヶ月でくるのであまり遅くならないよう月齢7ヶ月頃に調整しました。

全体のスケジュールはこんな感じ。

前日:

避妊手術は開腹手術となります。手術前日は通常の食事を済ませ、21時以降は水以外何も食べてはいけません。

手術当日の朝:

何も知らない食いしん坊のエマにご飯をあげられないのは本当に辛いのですが、ここはお互い我慢です。ただエマはまだ子犬なので血糖値が下がりすぎないよう、消化性が高いロイヤルカナンの「クリティカルリキッド」を与えてもいいということでしたので、朝こちらを50mL摂取。少し粘性のある乳白色の液体で美味しそうにペロリと平らげていました。次にご飯を食べられるのは明日の朝になるので少し安心です。

手術当日獣医さんにて:

朝10時に獣医さんのところへ伺い、身体チェックで問題ないことを確認してそのまま預けます。エマはその後血液検査を受け血液凝固なども問題ないことことを確認されたのちに、午後避妊手術を受けました。夕方様子を見に来てもよいということだったので4時頃に会いに行くとほぼ麻酔から覚めた様子で元気にしっぽを振っているので一安心。今日1日ご飯を食べられないのはかわいそうですが、明日朝一で迎えに来るのでゆっくり休んでねと、いったん帰宅。

待合室で静かに待つエマ、凛々しいなぁ

翌朝:

病院オープン9時と同時に迎えに行くと、エリザベスカラーをつけたエマがしっぽ全力フリフリで現れました(笑)先生から、術前の血液検査結果、入院中の様子、退院後気をつけることなど丁寧な説明を受けます。摘出した子宮+卵巣も見せて頂き手術の様子も説明して頂きました。エマの腹部はきれいに刈られていて、2-3cmの傷跡に等間隔の縫い後がついています。よく頑張ったエマ!! 感染予防のお薬を処方いただき帰宅します。

退院後の主な注意点:

  • これまでと同じ食事を術後朝から摂取可能。
  • 飲み水もこれまで通り常時アクセスできるようにする
  • 安静にしてなるべく運動は控えるようにする
  • 患部の状態に問題なければ、約14日後に抜糸
  • 抜糸までは全身シャンプーはしない(全身シャンプーは患部に問題なければ通常抜糸後3-4日後)
  • 術後、縫合部を舐めないよう、カラーや術後服でコントロールする
  • 感染予防のお薬(2種)を食事の際に与える(薬は全て投与し続けること)

術後休養:

丸一日ぶりに帰宅し、リリーと対面。お腹が空いていると思うので、すぐにいつもの朝ご飯に処方されたお薬を加えてあげます。いつもと変わらない食べっぷりで一安心。これから抜糸までの2週間、縫合部を舐めないよう注意しないといけないのですが、わが家ではできる限りエマのストレスを軽減できるよう術後服とカラーを使い分けました。日中私達の目が届く間は術後服を着用。これがなかなか機能的で、しかもカワイイ(笑) マジックテープが2箇所についているので服の脱着も簡単です。様々のメーカーの術後服があるかと思いますが、私達はWarm Heart Company (W.H.C.H)の服を選択。他と比較したことはないですが、とても気にっています。

夜寝る時、トイレトレーニングがまだ終わっていないエマはケージで寝るのですが、この時ばかりは目が届かないので念の為カラーもつけます。カラー着用時のスペースの取り方に慣れないエマは、よくいろんなところにぶつけてはキョトンとしていました(笑)いずれにしても寝る間だけなのでストレスは最小限だったと思います。

しっかりとお腹をカバーして、トイレはそのままできます。

抜糸までの2週間は散歩もお休み。ただ、2匹いるので戯れあったり、ケンカしたりは日常茶飯事で、先住犬リリーだけの時のように完全に安静して過ごすという時間の確保は難しかったように思います。

就寝前のカラー着用時はご機嫌斜めな顔してます。。。。

抜糸とその後:

特に問題なく2週間を自宅で過ごし、抜糸のために再度獣医さんの所へ。安静せず走り回っていたのが原因か、患部にかさぶたができていて、糸もいくつか隠れるくらいに。。。先生がピンセットでかさぶたを取れるだけとって、抜糸は全て無事終了。かさぶたが剥がれたところが乾いていない状態だったので、軟膏と皮膚再生を促すクリームを混ぜたものを処方頂き、一日2回塗るとのこと。

クリームを舐めてもいいとは言われましたが、念のため術後服を着たまま、2-3日クリームを塗るときれいに直りました。その後術後初めての全身シャンプーでを残りのかさぶたもきれいにとれてさっぱり。で、気づいたのですが患部の皮膚を触るとどうも糸の端のようなものが1mmほどでていて、ちょうど抜糸から1週間後に再診。先生のお話では、皮膚は3層に縫合されていて、下の2層の糸は2ヶ月ほどで組織内に吸収されてなくなる、そして最上層の糸を先日の抜糸で取り除いたそう。今回見つかった糸の端はどうも中間層の糸の端がでていたらしく、少し引っ張ってカットして頂き、その時手で触って確認した際は何もなく帰宅。が、その数日後に患部の別の場所で糸らしい感触が指で触れられるのでもう一度再診。先生の話ではエマの皮膚は薄いのか、体が異物と認識して糸を押し出しているのかもしれないとのこと。今回手で触って硬さを感じたのは、2層目の糸の結び目とのこと。こちらも引っ張ってカットしてもらいました。数日患部を触ってみてまた硬い糸を感じる場合は来てくださいとのこと。先住犬リリーの時にはなかった事象ですが、とりあえず安心して帰宅。エマ自身は患部を舐めたり気にしている様子はないので、痛みなどは無いのだと思います。やっぱり術後、抜糸までの2週間は安静にする方がトラブル防止だと勉強になりました。。。

その他注意事項:

ダックスに限らず、避妊手術後はどの犬種も太りやすくなります。リリーで経験済みの私たちは定期的にエマの体重をチェックし、ご飯やおやつの量に気を使っています。

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