母の断捨離と雛人形

断捨離という言葉と180度反対側に位置をとる母。「いつか使うかも」「まだ使えるし」「誰かいるかも」と何年も使わず収納し存在さえ忘れているものがたくさん。。。結局使わないし誰も要らないと口うるさく言う私と母は度々衝突してきた。二人ともいなくなった後に誰が片付けることになると思う?という私の質問に一時はぐうの音も出ない様子だったが、「片付けてくれる業者がいるからお願いしてくれたらいい」という解決策を見つけてきた母、ご近所の誰かに入れ知恵されたな。

そんな母に転機が訪れる。父の他界後、一軒家に一人となり、ようやく家の整理を真剣に考えるようになったらしい。一人なのに2つの冷蔵庫は断固として譲る気配はないが、久しぶりに実家へ帰ると少しずつ整頓されていた。よし、この流れを止めてはいけないと私も全力サポート。

実家には日本人形やフランス人形が私が小さい頃からある、そして極め付けは7段飾りの雛人形。ひな祭りの歌詞にある通り、おだいりさまとおひなさま、ごにんばやし、さんにんかんじょ、様々な道具がきっちり揃って保管されている。今時こんなスペースのいるものを買う人はそういないと思いますが、なんでこんなものをと内心思いながら当時購入した理由を母に聞く。どうやら私が小さい頃、ご近所の雛人形を触りたがってしまい、父と母はご近所にご迷惑をかけないよう購入を決めたらしい。小さかったとはいえ昔の悪行をすっかり忘れている私は謝罪の気持ちと、当時高価であったろうこの一式を私のために買い揃えてくれた両親に改めて感謝。

お人形は和歌山のとある神社へ持っていき供養してもらわないといけないと言ってた母。いつか時間をとって車を出さなければと思っていたんですが、偶然にも夕食の帰りに乗ったバスの広告に目が止まり、実家から近い神社で人形供養をしていただけることを発見。善は急げと翌日電話して確認をとり、なんと急展開ですべて整理がついた。雛人形一式、日本人形3体、大きめのフランス人形のボリュームで15,000円とお気持ちとのこと。お寺もそうなんですがこのお気持ちって困ります。すべてお祓いをしてから燃えるものはお焚き上げ、燃えないもの(雛人形の道具類)は業者へ出すとのことなので手間を考えると妥当でしょうか。購入から40年以上経った今、当時の話で母と笑い、一区切りをつけた一日でした。

お人形の整理中、悪さをしないよう言いつけられ、珍しく大人しくしているリリー

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