毎年3月になると、市から狂犬病予防接種の通知、お世話になっている動物病院からフィラリア予防のお知らせが届きます。
リリーの毎年の予防対策は、ノミ・マダニ、狂犬病ワクチン、フィラリア、混合ワクチン。
リリーが嫌いな注射が絡むものは狂犬病予防接種、フィラリア予防前の血液検査、ワクチン接種の3回です。4月初めの今日はそのうち2回(狂犬病ワクチンとフィラリア)を一度に終わらせる日です。
おでかけの気配を察知し、大喜びで足元をつきまとうリリー。しっぽフリフリ上機嫌で出かけたものの、見覚えのある病院の前あたりからさすがに状況を察知し、あからさまにシューンとしだします(笑)

いつもお世話になっている先生は優しい手つきで、リリーの身体や歯などチェックを済ませ、気になっていることはないかなど丁寧にコミュニケーションをとってくださいます。台の上に乗せられた直後の恐怖は最高潮、震えが止まらないリリーですが、徐々に落ち着いていきます。観念しているのか、子供の頃からお世話になっている先生だからなのか、暴れたり鳴いたりしたことはありません。
先生やスタッフの皆様に感謝です。

今年フィラリアのお薬を飲む前には血液検査が必要なため、まず採血です。
3kgほどの超小型犬かつ短足のリリーだと、血管を探すのも大変だと思うのですが、すぐに終了。さすがプロ。
そのまま、手際よく狂犬病注射も済ませます。皮下投与だから痛みや違和感も少ないのか、リリーはジッとしています。血液検査に10分ほどかかるので、再び待合室で待つ間ご褒美のおやつ。よく頑張ったよリリー。かしこかった、おつかれさま!!
今日は念の為様子見で、お風呂やお散歩は控えてしっかり休ませます。
しばらくして、検査キットの陰性を見せて頂き、フィラリア予防のお薬が処方できることを確認。3-4月と先行して服用しているノミ・マダニのお薬とフィラリアのお薬が一つになった「ネクスガード スペクトラ」を5月から12月までの8ヶ月分頂きます。ソフトチュワブルタイプなので、ごはんに混ぜてもそのままでもリリーは吐き出すことなく食べます。
唯一「食いしん坊リリー」が役に立つ場面です(笑)

フィラリア検査について:
フィラリアのお薬を服用する前にどうして毎年血液検査が必要なのか調べてみました。
フィラリア(犬糸状虫)とは蚊に刺されることで身体に侵入に、肺や心臓の血管に寄生する虫のことです。フィラリアが寄生すると、心臓や肺の機能障害を与え、ほっておくと愛犬の命にかかわるため、通年蚊を排除できない環境で生活する場合、毎年の予防が必須となります。
フィラリア予防薬(駆虫薬)は愛犬が既にフィラリアにかかっていないことを確認してから服用する必要があります。これは万が一既にフィラリアが寄生してしまっている場合、知らずに駆虫薬を投与すると一度に大量のフィラリアが駆除され、心臓や血管内に詰まったりして大静脈症候群、アレルギー、心停止など重篤な症状を引き起こすからだそうです。毎年駆虫薬を服用していたとしても、愛犬の体調による体内吸収効果や、蚊の冬季出現、うまく投与されていなかったなどの可能性があるため、毎年事前の検査をするようです。検査は血液検査キットがあり10分ほどで結果が出るのでその方が安全ですよね。
もちろん地域や環境、愛犬の体調によっても、処方期間や対処方法は異なるかと思いますので、かかりつけの獣医師さんにご相談されるのが良いのだと思います。