愛犬の去勢・避妊手術については様々な考えがあると思うのですが、私たちはブリーディングをしないのであれば避妊手術をする方が良いと考えています。獣医師の先生と相談し、リリーが超小型犬であることから、一度目のヒートが終わってから二度目のヒートが来る前に実施するのがベストと提案頂きました。
リリーの初めてのヒートは生後10か月頃にあり、2週間くらい出血が続きました。陰部が2-3倍になっていたのでヒートがきたとすぐ認識できて、注意深く見守ることができました。ヒート中のワンちゃんが見せる行動や体調の変化は個体差があるようですが、リリーは食欲旺盛、情緒不安定なそぶりは無し、夜鳴きなどもありませんでした。こちらが私たちが感じたリリーの変化や注意点です。
– おしっこの匂いがいつもよりきつい
– このころにはしっかりとトイレは覚えていたのですが、この時期特有の本能なのか、
部屋のいたるところにおしっこをしていました
– ソファーやベットに血液が付着して何度も洗濯(涙)おむつ着用で回避できるので、
ヒートの前からおむつになれさせておくのはいいかもしれません。
– お散歩中は他のワンちゃんとなるべく遭遇しないよう配慮しました。
1歳の誕生日を過ぎて約2週間後に手術をしました。当日の朝は絶食です。当然今日の予定を知らないリリーはいつものルーティンでご飯のはずがなかなかもらえないので、忘れているんじゃないか?と私たちに必死で訴えてきます。ごめんね、今日はガマンなのよと心を鬼にして午前にクリニックへ連れていき、午後に手術。夕方に一度様子を見せて頂いた時はまだ麻酔の影響のためかケージの中でぐったりしていましたが、それでも私にきづくと必死に近寄ってこようとします(涙)その日はクリニックに泊まる為、限られた面会の時間で安心するようできる限り声をかけてなでてやることしかできません。初めての手術・外泊、おそらく腹部の痛み、その上また私たちが視界から離れていくのを見ると、きっとリリーの心身負担はこの時Maxだったと思います。「明日になれば迎えに来るのでおうちに帰ろうね」とリリーが分かるよう伝えてあげられればどんなに良いかと、泣く泣く自宅へ戻ったのを覚えています。
翌日夕方についにお迎えの時間、少しフライング気味にクリニックへ。
昨日のグッタリとは一変して、私を見るなり看護師さんの腕の中でもがきまくっています。リリーよく頑張ったねーと全力でほめます。
一見いつも通り元気そうなリリーですが、おなかの毛が剃られ、術後の縫い跡が痛々しかったです。そして首周りのエリザベスカラー。。。このカラー、リリーにとってはかなりの違和感だと思うのですが、傷口をなめるのを防ぐため必要です。できる限り快適に過ごせるよう、私たちが自宅にいる間は術後ウェアを着用。ネットでもたくさんの種類を検索できますが、私たちは初めてだったので、いつもお世話になっているペットショップで実物を確認してから購入。見た目では格段に術後ウェアのほうが違和感を軽減して過ごせるのではないかと思います。傷口をなめない為なので、ウェアのポイントはいかにキツすぎずに体にフィットするかです。私たちが購入したメーカーは、普段着と違ってより多くのサイズ構成になっていました。できれば手術前にお店に行って、試着しておけばベストかと思います。着用したまま排泄も可能で、傷口をしっかりカバーしてくれるのでとっても便利です。リリーはまだ成長期の為、結局この時期しか使えなかったのが残念ですが、リリーへのストレス軽減を考えると十分価値があったと思います。私たちが使用した術後服をご参考までにご紹介します。伸縮性もあり脱着しやすいですし、とてもかわいらしいデザインでした。


一方、外出時や就寝時など、私たちが直接見守れないときだけクリニックからお借りしたカラーを着用。とても邪魔だったと思いますが、器用に体勢を変えてケージの中で大人しく寝てくれていました。このお借りしたカラーは固いプラスチック製だったのですが、生地でできた柔らかい素材のものもペットショップで販売されていました。万が一のリスクを考えて私たちは使用しませんでしたが、こちらで傷口へのアクセスをしっかりと防止できるなら、ワンちゃんには良いかもしれないですね。


さて、1週間を過ぎたころに、再度クリニックを訪問して抜糸です。先生は慣れた手つき
で、リリーが怖がらないよう優しく、丁寧に抜糸を完了。
避妊手術後は太りやすいと聞いていましたが、確かにリリーは2歳を過ぎたころから、食事の量は変わっていないのに体重が増えてきました。毎日の運動量を増やし、食事を少し制限することで理想的なバランスを維持しています。
リリー本当によく頑張った、えらかったね。
抜糸後、お腹の毛がまだ生え揃っていない頃のリリー。面白い動画が残っていたのでこちらにあげます。